2019年7月16日

Cruise:東北/出羽三山と月山

 出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)プラス鳥海山を走り回った。東北地方が道路が空いており、走りやすいのだが、ご多分に漏れず、今回のルートも流れはスムーズ。参拝を目的とはしておらず、ただひたすら走り続けたのだが、なかでも鳥海山の登山口のひとつに向かう鳥海高原ラインは景観性、走り甲斐とも満足すべき行程であった。走行日2019年7月6日、使用車輌c63。

C63AMG

 山形自動車道の西川IC(午前7時48分、23度)で降車。すぐさま国道112に入り、最初の目的地月山を目指す。ダムカードをもらった寒河江ダム先から旧道112(六十里越街道)に。同街道入り際しばらくの区間、10%、10%、8%の登り急勾配のワインディングとなるものの、幅員が広いうえ、パワーのあるc63のためにさほど勾配を意識しない。引張平公園から下りに転じ、山形県道114(月山志津線)の分岐に入り、月山へ。114は1・5車線程度の幅員と狭い。また、やや凹凸のある路面とあって快適とはいいかねる。月山登山口前駐車場(8時34分、16・5度)でこの道路は行き止まり。正面にはパッチワークのように山肌に白い残雪がみえる。駐車場は満車に近い。スノボを背負ったり、ハイキング姿の人達が登山口から山に向かっていた。

C63AMG

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寒河江ダム

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 114を戻り六十里越街道に。次は湯殿山に向かう。山間を通っているここからの同街道の幅員は狭い、クネクネ道となるが、高低差があまりなくスラローム区間といった趣き。こういう道路なので、同街道の西側に112新道を設けた理由が理解でき、ほとんどの車輌は新道を通るので同街道の交通量はほとんどない。

C63AMG

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 湯殿山有料道(往復400円、全長2・6㌔、庄内交通運営)入り口着(9時11分、20度)。この道路、湯殿山神社駐車場までの行き止まり路である。幅員は広いとはいえず、路面も荒れ気味で、同神社に参拝する以外に利用価値があるとはいいにくい。巨大な赤い大鳥居がみえてくると、駐車場である。本宮に向かうにはこれも庄内交通が運行する参拝バスを使ったほうが疲れないだろう。観光バスがどんどんやってきて、白装束の参拝者が降り立っていた。本宮には行かなかったが、土産物店を覗いた。菓子類やタオルなどさまざまな土産物が置いてあるが、昭和レトロ感のあるものなく、現代風であった。同有料道を戻り、再び六十里越え街道に。同街道はここから112新道までの区間、屈曲路が続く。月山ダムを過ぎて分岐する351(たらのき代大網線)に入る。351の大網沿いに大日妨(湯殿山総本寺・滝水寺)がある。鎌倉時代に創建された三間一戸の八脚門(仁王門)としては日本最古の建築物なのだそうで、このわらぶき屋根の仁王門がなければ、素通りしてしまいかねないほど目立たない寺である。大網を過ぎると、351は山に分け入っていく。通行量が少ないのだろう、路肩の雑草が道路に思いっきりせり出しており、草のない幅員は1車線分しかない。加えて、鋪装とはいえ、ガタガタ路面で乗り心地を大いに損ねた。351は少しずつ登っているようで、フラット路面に変化したあたりから下りだすと、彼方の地平線に黒い海原の日本海が見渡せた。

C63AMG

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C63AMG

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 351を横切る空いている庄内東部広域農道(庄内こばえ茶ライン)、346(中川代川尻余目線)、月山神社の赤い大鳥居をくぐる47を経て羽黒山有料道(往復400円、全長2㌔、庄内交通運営)に。この道路も三神宮祭殿駐車場までの行き止まり路である。一瞬で通り過ぎてしまうが、大スギの木立のなかの狭路を通るのがこの道路のアクセントポイントか。駐車場にクルマを止め、祭殿を散策。樹齢300年を越えるとされるスギの巨木が目を引く境内であった。1915年(大正4年)に三山宝物殿として設立されたという歴史を持つ歴史博物館(大人300円)に入館するも、残念ながらこの種のものに造詣が薄く価値がわからず、猫に小判であった。


C63AMG




C63AMG

 同有料道を戻り、田園のなかのロングストレートのある45(立川羽黒山線)、国道47、361(大沼新田清川停車場線)、国道345とたどり、鳥海山(2236㍍)を目指す。いずれも流れがよく、361は田園風景の続く広幅員のローカル県道。345は最上川に沿っており、堤防上を走る区間もあり、長閑な風景のなかを走った。345から国道344に入り、途中で分岐する368(鳥海公園青沢線)に入線。この道路は鳥海高原ラインという愛称がつけられている山岳路で、鳥海高原家族旅行村を越えたあたりからワインディング性が高まる。幅員は広く、快速道だが、路肩の雑草が道路にもたれかかり、左コーナーが見えずらかった。道路脇まで雪渓が流れ込んでいた区間を通過。道路はいきなり行き止まる。終点(13時27分、21度)。45台収容できる駐車場はほぼ満車。標高1198㍍。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

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 雪渓が広がり、その表面から水蒸気が立ち上っていた。右側は周囲の山々を望むパノラマが広がる。この地点は湯の台口と呼ばれる鳥海山最短登山道の入り口に当たる。駐車している車輌の大半は登山者のものである。展望台があり、家族連れが食事の最中であった。来た道を戻るのだが、下りのほうが視界が開ける。368を戻り、国道344,国道7と走り、酒田の宿泊地着(4時30分、24度)。

C63AMG

C63AMG

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■全行程(GPS):約648km/最高高度(GPS):約1,203m
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