2019年12月8日

冬将軍襲来した羽鳥高原

 「秋が短くなったなぁ...」そう感じる日本列島。秋の遅い東京にも突如冬将軍が襲来し、都内でも1.6℃の最低気温を記録した。その週末、パウダーシュガー振りかけたように雪化粧した羽鳥湖高原。スベる夏タイヤで恐る恐るすり抜けてきた。

C63AMG

 積雪する前に猪苗代湖周辺を愉しもうぢゃないかと、首都高から東北道に継いだ。川口料金所で5℃あった気温も宇都宮IC過ぎると、冷え込み厳しく1℃。温度はともかく情報版に「磐越道 磐梯熱海・会津、ユキ、冬タイヤ規制」赤い文字が燦然と輝き、よろしゅうございません。遅い秋にほだされ夏タイヤのままなのです。青天の霹靂、幻想的に紅く染まる東の空を眺める余裕もなく、寝落ちしそうな脳みそを叩き起こし目的地を再検索。今思えば、あぶくま逝けばよかったのに、8bit CPUの検索結果は羽鳥湖だったのです。

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 白河中央SICでゲートをくぐりR294に乗り換えた。寄り道せず逝けば猪苗代湖へ繋げますが、そっちへは逝かない。集落がなくなり開けると、釈迦堂川に沿う桜並木のお出ましです。葉っぱを落とした桜たちが寒々しいね。R118に乗り換え、相棒の長い鼻先を羽鳥湖に向けた。しょっぱな、晩秋の趣を愉しめましたが、ターン連なるようになると路面が黒くなり路肩が白くなり始めた。ヤバイなぁ。鳳坂峠(ほうさかとうげ)は、中央分水界上にあり標高は822m。現在、鳳坂トンネル(仮称)延長2.5kmを含めたバイパス工事が鋭意進行中、2022年ごろ供用開始だそうです。う〜ん、またひとつ峠道がなくなってしまうなぁ。 そ、それどころぢゃない!、黒かった路面がいつのまにか真っ白ぢゃないか。ご当地ナンバーの対向車にとっては日常でも、モヤシっ子には非日常、ましてや夏タイヤ。匍匐前進よろしく、這うようになだらかな峠を越え羽鳥湖の袂へたどり着いた。救いは、氷点下6℃の乾いた冷え込み。スベったら五十歩百歩ですが、タイヤが転がってる範囲ならシャーベットより噛んでくれる。

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 冬景色の寒々しい羽鳥湖を眺めながら珈琲ブレーク。さて、羽鳥湖の南に回り込むには三つの選択肢があります。でもって、スベった時の対応考え、復員広めの完全2車線路、ふるさと林道道木線を選択。雪の心配なければ、羽鳥湖の山ひとつ西側を逝く快走路です。乗り入れたしょっぱな、大丈夫そうな状況でしたが、後半と登り詰めた別荘地付近は真っ白な路面に匍匐前進強いられ、よろしゅうございません。ここで後悔先に立たずを実践するハメに。湖畔近くの道の駅羽鳥湖高原へは結構な斜度を持つ降坂路が待ち受ける。陽のあたる東斜面に期待しましたが、路面は真っ白なまま。怖くてブレーキ踏めず、マニュアルモードの1速と2速で這うように道の駅にたどり着いた。ふぅ、安堵で天にも昇る思いでした。

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 もうアカン!
 少しでも陽が高くなるのを願い、時間稼ぎのため羽鳥高原リゾートを徘徊。

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 さぁ、意を決し手綱坂(てづなざか)で下界に降りましょう。
 手綱坂はK37にある難所と呼ばれた坂道ですが、羽鳥高原へのアクセス道として改良すすみ、一部はバイパス化されてる。雪なければワインディング親爺の足慣らしにちょうどよろしゅうございますが、今日は違う。低い太陽高度の陽を正面に受け路面状況すら確認できない。それでも、下界近ずく後半はブレーキ踏めるしギアも選べ、精神衛生上好ましいね。峠道終えたチェーン脱着所で、ひとやすみ。今日は休憩多いなぁ。たどり着いた下界、陽が違う。風が違う。穏やかで小春日和を絵に描いたようです。

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 初冬のカントリーロードを心地よい速度でどんどん東進、白河西部広域農道へ繋いだ。K37を降りると白河市街経由、同広域農道経由すれば市街を走らず白河ICへ繋げるから。で、なにを思ったか、R289に乗り換えてしまった。それは、NAVI画面に表示された堀川ダムを目指すため。Wikiによると、「堀川総合開発事業の一環として、洪水調節・河川維持・上水道を目的に建設され、2000年に竣工した。ダム堤体のロックフィル材は、下流の芝原地区や追原地区の農地に堆積している阿武隈川の旧河床砂礫が使用されている」と、あります。期待したアクセス道のワインディング度も低いし、天端道に相棒を連れても逝けず、GPSの軌跡を残すだけの訪問でした。

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 ヤメればいいのに戻ったR289を登坂、ダメもとで那須甲子道路へ相棒の長い鼻先を向けた。R289はR49とならび、新潟と福島を繋ぐ幹線。下郷村と白河を繋ぐ区間、特に甲子トンネル以西は高規格道路並みの快走路です。登るにつれ黒っぽい路面に変化したものの、無事に那須甲子道路に繋げた。

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 う〜ん、思ったより白い路面目立ちますが逝ってみましょう。同道は1978年、那須甲子有料道路として供用開始されましたが、30年の償還期間を終え2008年無料開放されました。稜線ぢゃありませんが、適度なアップダウンをミドルターンで繋ぐ快走ワインディングでした。過去形なのは、近年のゼブラ舗装多用や路面悪化で快走路とは言えなくなったと思うから。さて、乗り入れ直後は融雪剤撒かれたし、なんとか逝けそうに思いましたが、白い路面が多くなり融雪剤撒いた雰囲気無くなった。

 もうアカン!
 ESC効き放題でトラクション掛からない。

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 すれ違った対向車のタイヤハウスは結構雪マルケ。この先、積雪量多いと想像できる。でもって、県境を越えることなく福島県内でリタイアを決意した。気が抜けたようにヨロヨロとピストン。R289からは気を張って黒い路面をダウンヒル。またしても白河西部広域農道に繋ぎ白河ICから東北道の人になりました。終わってみれば、200km越えるリエゾンの「朝活@羽鳥高原」でしたね(>_<)

 話が変わりますが、先日、相棒8回目の誕生日を無事に迎えた。お祝いぢゃないけど、6ポッドと4ポッドで締め上げられ擦り切れたパッドを新調したり、値段の張るメンテナンスをプレゼントした。実は今回のメインミッション、新しいパッドを馴染ませるコトだったのです。ところが、スベる路面、ハードブレーキングどころぢゃなく、スベる路面をABSに助けてもらうハメになったのは内緒です。

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■全行程(GPS):約531km/最高高度(GPS):約1,071m
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