2020年2月1日

大寒過ぎの奥秩父・山梨中北

 睦月はオフィシャル忙しく週末は休養に専念。そんな大寒過ぎの週末、オフィシャルもカラダも一段落。相棒のシートに身を委ね、ぶらっと奥秩父と山梨の中北地域を周ってきた。

Alpine A110

 降雨予報から一転、ワインディング日和になると言う。早春の伊豆を周ろうと考えたけど、予報によると海沿いより内陸が吉らしい。でもって、私がいただくのは「わらじカツ丼」ぢゃなくて、秩父と山梨のワインディング丼。まだ暗い中央道に乗り継ぐも、雲だらけぢゃダメぢゃないか。八王子ICでゲートをくぐり、いつもの山伏峠で足慣らしを済ませ秩父のアイコン、武甲山とご対面。奥多野方面逝こうかチョッと悩みましたが、R140を西進した。

Alpine A110

 三峰口をバックミラーに追いやると、フラットだった彩甲斐街道が山道らしくなってくるのに串刺しのまま。う〜ん、ワインディング愉しめずよろしゅうございません。そのうえ、昨年襲来した大型台風の置き土産だろうか、法面損壊で片側通行の工事箇所がありました。

Alpine A110

Alpine A110

 西進した彩甲斐街道、大滝で新道と旧道の分岐があります。道なりで通り過ぎてしまい、分岐すら気づきにくいと思う。道なりの大滝道路を逝き、滝沢ダム手前のループ橋抜けるのもダイナミックだけど、選んだのは二葉ダムへ向かうR140旧道です。そうそう、大滝道路って地域高規格道路の西関東連絡道路を構成する道路の一部、工事承認された大滝トンネルと繋ぎ、将来的には2018年供用開始した皆野秩父バイパスに繋がるらしい。

Alpine A110

    暖冬の影響で氷結してない三十槌の氷柱(みそつちのつらら)案内板をバックミラーに追いやり、二瀬ダムの袂へ。二瀬ダムは荒川本流をせき止め1961年に完成した高さ95mの重力式アーチダム。天端道の幅員狭くカーブしているため、待ち時間長めの交互通行ですが、運良く青信号のままK278に繋げた。同道は、1967年三峰観光道路として開通した有料道路、現在は無償解放されています。気温1度、陽の当たらない日陰の路面は黒光りし悪魔の使いが手を差し伸べてる。三峰神社へ向かう表参道なのに融雪剤撒いてない感じ。お尻がムズムズするし、舵角入れたフロントから逃げるシーンも。これぢゃ、愉しむどころぢゃありません。くわばらくわばら。
 そう言えば、足慣らしで抜けた山伏峠もぬるぬるだった。峠道になる手前、こころ優しく先に逝かせてくれたビート、進路を塞いで煽り運転させちゃイケないと右足にチカラ込めた。うす暗い杉林を往く黒い路面は、ぬるぬる。ESCにとがめられるも、ターンのたび距離が開き、バックミラーから姿を消した。降坂区、ペースダウンしたけど姿を見せることなかったのは正丸峠に向かったのかなぁ…。もとい!、終点の三峰神社駐車場先、冬季閉鎖されてる林道大血川線ゲートを確認しピストン。

Alpine A110

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Alpine A110

 二瀬ダムまでもどり、R140旧道のまま秩父往還に乗り入れた。栃本、橋本地区を抜ける旧道、急斜面にへばりつくように集落広がり林業が栄えてた当時を偲ばせる。ワインディングロードとは言えませんが、奥秩父の山並みや深い谷を見下ろすスリリングな区間、そして、厳しい山間に暮らす人たちの生活が見えるようで好きなんです。

Alpine A110

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 大峰トンネル先、県境の雁坂トンネルで雁坂みちと源氏を変えるR140に復帰。同道は埼玉県と山梨県を繋ぐ唯一の幹線。1998年に雁坂トンネル供用開始するまで、首都圏に残るまさかの点線国道として名を馳せてた。雁坂トンネルまでの登坂区はチョットしたワインディングです。トンネル出口料金所で非キャッシュレスしたあとは、西沢渓谷入り口から笛吹川に沿い、ロングストレートとロングターンで駆け降りる快走ダウンヒル。

Alpine A110

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 このまま勝沼へ降りちゃうんぢゃ物足りない。フルーツラインでも駆け抜けようと、室伏トンネル先で雁坂みちと別れK219に繋いだ。フルーツライン分岐手前で急停止。待てよ!、K219は、クリスタルラインを構成する最東端路で、生まれは林道杣口線。Google先生に聞いたら冬期閉鎖してないと言う。中盤過ぎまで昔ながらの峠道っぽく、終盤は改良された完全二車線路で心配した路面もほぼほぼドライ。琴川ダムまでの変化に富むワインディングを愉しめ、たいへんよろしゅうございました。琴川ダム先、柳平ゲートも琴川ゲートもGoogle先生に聞いたとおり閉ざされ袋小路。本日2回目のピストン敢行。

Alpine A110

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 ぶどう畑広がる牧丘でフルーツライン入線。観光も営農もオフシーズンの広域農道、西関東道、鎮目ランプまで視界クリアなまま、望外のひとり旅を愉しみました。

Alpine A110

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 K6、K104と繋ぎ紅葉と夜景の素敵な和田峠を登り詰め千代田湖の湖畔へ。ここまで来たついでぢゃ、昇仙峡周ってみよう。でもって、昇仙峡グリーンライン分岐で急停車。待てよ、観光規制で走れない元祖昇仙峡沿いの旧道、オフシーズンなら抜けられるんぢゃないかと旧道を選択。昭和チックな観光地の風情を横目で見ながら長潭橋手前を折れると、ほどなく狭い道の両側にそびえ立つでっかい標識に出食わした。標識確認すると思ったとおりオフシーズンなら通行可能ぢゃないか。そろりそろりと昔懐かしい旧道に乗り入れた。峡谷の谷底を往くリアル1車線の旧道、いま走ると渓流沿いを往く林道と大差ない気もするが、モータリゼーション勃興期の観光地に想いを馳せた。立ち並ぶお土産屋さんの軒先、そろりそろり往くと覚円峰前と書かれたところで、まさかの車両通行禁止標識!、なっ、なんと、そこから先は遊歩道でした。本日三度目のピストン敢行。注意深くもどると、お土産屋さんの並ぶ付近にグリーンラインに接続する分岐がありました。

Alpine A110

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Alpine A110

 復帰したグリーンラインを北進中、荒川ダムの看板に誘われ、久しぶりに荒川ダムを目の前にした。ダム湖の能泉湖沿いを進めば林道野猿谷線に繋げますが、Google先生に聞いたら落石のため通行規制中でした。本日四度目のピストンでグリーンライン復帰。

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 K27、K101、茅ヶ岳東部広域農道と繋ぎ、韮崎ICから中央道の人になりました。蛇足ですが、茅ヶ岳東部広域農道と茅ヶ岳広域農道繋げば、南アルプス、八ヶ岳、遠望効けば北アルプスまで望め、たいへんよろしゅうございます。ぜひ、お試しください。

Alpine A110

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■全行程(GPS):約449km/最高高度(GPS):約1,492m
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