2020年4月11日

桜と花桃満開の渡良瀬沿線

 命あるすべてが明るく美しい晴明迎えても感染爆発重大局面続き、桜を愛でるココロも沈みがち。そんななか三密とは縁遠い、足尾とわたらせ渓谷鉄道沿線を巡ってきた。

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 八ヶ岳周辺を訪ねて以降、COVID-19関係者ぢゃないのにプライベートもオフィシャルも忙しく巣篭もってた。そんな折、絶妙なタイミングでカラダが空き、毎年巡るルートを相棒を変えワインディング親爺流、季節の風物詩として実践してきた。

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 東北道に乗り継ぐとしょっぱなから満開の桜がお出迎えしてくれたのに、たのしみにしてた蓮田SAの染井吉野、大規模な剪定作業があったのか可哀相な姿に変わってた。ウソのように空いた東北道を北進。栃木ICでゲートをくぐりK32にお乗り換え、同道は満開の桜で賑わう永野川に沿うよう遡上します。その流れから分かれ大越路トンネル抜けたドン突き、K15(鹿沼足尾線)に繋ぐと今度は思川に沿うよう遡上します。

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 同道は、思川を離脱し峠道に変わるまで、原風景のような桜を愉しめるカントリーロード。例年なら東京近郊の桜が葉桜になるころ咲き始めるのですが、暖冬と異常気象続いた今年は勝手が違う。うれしい事に相棒の棲み家を離れてから桜の花が途絶えないぢゃないか。そんなココロ和む桜が見えなくなると粕尾峠に向かうヒルクライム始まります。ワインディング親爺の好物、絶滅危惧種になぞらえる昔ながらの峠道。残念なのは胸を借りるたび路面悪くなってること。前日に左指を怪我してしまい握る動作に痛みが伴う。んなワケでワインディングハイに浸る愉しみなく峠を越えてしまった。そうそう、粕尾峠で接続するK58、例年なら冬季閉鎖されてるのに今年はゲート開いてました。

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 ドン突いたR122足尾バイパス、6気筒サウンド響かせM2が駆け抜けて逝った。ワインディング親爺はお決まりの銅(あかがね)親水公園向かうため、松木川に沿うK250に乗り換えた。と言っても公園行くのが目的ぢゃなく、通年閉ざされたままの松木渓谷規制ゲートに挨拶するだけです。

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 短いピストンを終え、渡良瀬川に沿う足尾の旧道逝くのがルーティーン。訪ねるたび更地が増え過疎化進むのが目に見えるようです。新道(R122)に合流すると、わたらせ渓谷鐵道とともに渡良瀬の川下りです。このまま右岸に身を任せてもワインディングですが、ルーティーンは沢入駅手前から始まる左岸道、K343(総理桐生線)に繋ぎます。以前は荒れた路面の区間ありましたが、改修され走りやすくなった。広幅員ぢゃありませんが、草木ダムの天端道まで、左右に振られるツィスティなショートターンを愉しめる。ルーティーンで寄った草木湖展望、バイクたちで溢れかえっていたのには驚いた。まぁ、冬眠から覚めたバイクたちのココロも理解できないワケぢゃないけど、密集して大声のバイク談義は考えようね。

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 右岸にスイッチし神戸駅にご挨拶。近年は花桃祭りですっかり名を馳せ、期間中は、クルマとカメラマンでまさかの三密状態。おっと、密閉ぢゃないから三密にはあたらないか。もとい!、COVID-19の影響で花桃祭りは中止。久しぶりにのどかでココロやすらぐ駅舎に逢えたのは望外でした。

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 さぁ、次は左岸にもどり季節の花桃街道逝きましょう。
 市町村道と思われるローカル道往くと、風景に似合わないデッカいパラボラアンテナが目に飛び込んできます。これはNTTドコモの小夜戸通信所。冗長性確保のため二箇所ある衛星電話用地上局のひとつです。通信所をバックミラーに追いやると「小夜戸大畑花桃街道」はじまります。例年ならご当地の人しか利用しないローカル道が、まさかの大賑わいになるところ、色濃い花桃並木を独り占めで愉しめた。

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 花桃が少なくなり普通のローカル道に変身した区間往くとK257(利根八木原大間々線)にドン突きます。でもって、ここから貴船神社まで大型車通行禁止のチョッとした険道区間です。

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 狭小区間入線!
 渡良瀬川を挟んだ右岸からワインディングを愉しんでるんぢゃないかと思われるバイク達のエクゾーストノート響くなか、右に左にハンドル操作の忙しい狭路を掻き分け南進。その狭小区間の終盤、花桃街道目指し迷い込んだのか、初めて対向車に出くわした。ちっちゃなトンネル抜けると貴船神社、狭小区間のゴールです。

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 ルーティーンぢゃありませんが、佇まい素敵な上神梅駅に寄ってみましょう。渡良瀬川を渡り右岸にスイッチすると、芝桜、ハナダイコン、花桃、そして桜咲く趣深い駅舎が出迎えてくれた。でもって小休止。

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 リスタート!
 R122を舐め、例年のルーティーンぢゃないK333(上神梅大胡線)、K336(梨木香林線)と繋ぎ、相棒の長い鼻先を梨木温泉に向けた。Wikiによると、一軒宿の梨木館があり専用の露天風呂ときじ料理が有名らしい。宿専用と思われる赤い橋で深沢川を渡ると、趣ある特別室「はせを亭」が見えます。未舗装かつ揺すられる駐車場ぢゃ、ジャーマンスリーたちがご主人の帰りをじっと待ってた。

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 今更ですが、本当の目的地は梨木温泉ぢゃありません。
 梨木館から深沢川を遡上したところ、林道赤城東麓線の標識です。以前は遠慮したので、今回逝ってみることにしたのです。実は昨年のルートをなぞり、K16(スカイボトルライン)で赤城を登り詰めるハズが、NAVIに表示されたのは燦然と輝く通行止表示。暖冬ゆえ冬季閉鎖解除遅れてるワケないと調べたら、昨年の6月下旬から大雨による損壊で通行止でした。

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 もとい!、林道赤城東麓線入線。
 深沢川に沿ううちは路面もよく快適。しか〜し、深沢川を離れるとNAVI画面から道路がなくなりまさかのグラベル。さいわいだったのは整備されたフラット・グラベルだったこと。んなワケありませんが、かっての相棒、LuteciaIII RSなら遊べたかもしれない。冗談はさておき、結構な頻度で現れる路面を横切る排水溝らしき大きな段差のでこぼこ、匍匐前進を強いられ参りました。一番の不安は何処へ逝くかわからないこと。今日イチNAVI画面をチラ見した。

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 グラベル終わると同時に突然現れた十字路。南進すると、からっ風街道に逝くようだ。直進(東進)は、林道赤城東麓線らしき案内板。NAVI確認すると、同じように「からっ風街道」に接続できるようだ。迷わず直進。グラベル現れることなく、からっ風街道に接続できた。ちなみに同街道名は赤城南麓広域農道の源氏です。適度なアップダウンをミドルターンで繋ぐ好走路ですが…

 な、なんと言うことでしょう!

 軽トラを露払いに4台もの太刀持ちを従え、相棒はケツ持ちの大役を授かったぢゃないか。黄色ぢゃないセンターラインもアップダウンとターン連なり、400頭を超える馬主も逝きにくいぢゃないか。

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 最後は赤城ICから関越道の人になりました。
 おどろいたのは、粕尾峠と林道赤城東麓線を除き高速道を含め満開に近い桜がワインディング親爺を出迎えてくれたこと。沿道の桜が咲いていたので気づいたことがあります。それは、関越道沿線、思いのほか山桜の多かったこと。水辺の枝垂れた染井吉野も素敵ですが、里山でひっそり咲く山桜やエドヒガンって素敵だよねぇ。

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■全行程(GPS):約386km/最高高度(GPS):約1,106m
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