2020年6月25日

巣篭もり解放!、奥多野・妙義

 移動制限解除された週末、2.5ヶ月ぶりの「県またぎ」を実践。慣れ親しんだワインディング親爺のホームグランド、奥多野周辺を巡ってきた。

Alpine A110

 緊急事態宣言発せられる直前に訪ねた「桜と花桃満開の渡良瀬沿線」以降、生活様式が一変、慣れぬ巣篭もりが新しい生活様式になってしまった。待ち焦がれた県またぎ、幼稚園の遠足よろしく目覚まし鳴る前に目が覚めてしまい、まだ暗い首都高ゲートをくぐり中央道に繋いだ。直前の予報が変わりお天道さん望めないと聞いてはいたが、ワイパー動き始めちゃダメぢゃないか。八王子ICでゲートをくぐり、梅ケ谷峠、松ノ木通り、成木街道と繋ぎ、小沢トンネルをバックミラーに追いやると緊急事態宣言後初の県またぎ。続いて昨年10月、突如荒れ狂った入間川を遡上し山伏峠、R299と繋ぎ秩父の街へ。台風19号の爪痕は深く、交互通行や路肩のパイロンそのままだった。

Alpine A110

 ミューズパークを抜けR299に接続。いつもと違うのは雨に濡れ色濃くなった葉っぱが染みること。さて、このまま西進すれば志賀坂峠越えですが、卯月下旬のルーティーン、散り八分の土坂千本桜を訪ねてないことに気づきK71へお乗り換え。合角ダム(かっかくダム)入口付近、軽トラ先導車に追いついたのを口実に合角ダムに寄り道してみた。

Alpine A110

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 寄り道を終え土坂峠のヒルクライムに向かうころ、本格的にワイパー動き出し路面はベリーウエット。最悪なコンディションに錆びついたワインディンング感覚ぢゃAペダル蹴飛ばせやしない。おっと、心配ご無用。五感に響く人車一体感とレスポンスに優れる相棒、ペダル蹴飛ばさずとも十分愉しませてくれる。いつも以上に気を遣いターンをバックミラーに追いやるうち土坂トンネルがウインドスクリーンに迫ってきた。でもって、二番目の県またぎをバックミラーに追いやれた。K71、埼玉側と群馬側では路面状況もターン深度も異なります。ワインディング度なら志賀坂峠より愉しめるとかなぁ…

Alpine A110

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 ドン突いたR462、いつものルーティーンで神流川を遡上しますが、例年と違う道路事情があります。それは、もう一つの県またぎがままならないこと。奥多野を西進し信州へ抜けるには、北から田口峠、大上峠、十石峠、ぶどう峠の四つの選択肢がありますが、今年はすべて通行止め。下仁田まで北上すれば内山峠がありますが、リエゾンならともかくワインディングとしては今ひとつ。しか〜し、逝けないとわかっていてもルーティーン実行するのがワインディング魂(笑)。残念ついでにもう一つの残念。薄浅葱、若草、萌黄、日本古来伝わる豊かな色彩で埋め尽くされる山々とその息吹。巣篭もりに専念していたため、鶯のさえづりさえ聞けなかった。

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 もとい!
 昨年秋、台風19号駆け抜けた二週間後、神流川遡上の定点観測してますが、そのときよりも交互通行箇所が増えてるってどうゆうこと。そうそう、川遊びやキャンプなどアクティビティ盛んな同道沿線、移動制限解除を通行手形に浮かれ出たのか、ワインディング親爺よろしく、たくさんのキャンパー見かけた。

 楢原到着。取り急ぎ十石峠方面通行止めをCMOSに焼き付け、ピストン以外の選択肢、K45県道下仁田上野線に乗り換え相棒の軽い鼻先を湯の沢トンネルに向けた。塩ノ沢川を遡上する同道も台風の被害を受けしばらく通行止め続いてた。現在も工事交互通行箇所続き、工事状況覗くと被害甚大だったと想像できる。ルーティーンに従えばトンネル逝かず旧道愉しむのですが、被害状況を目の当たりにし、安心安全な湯の沢トンネル逝くことにした。同トンネルは2003年に完成し全長は3,323m。なが〜いトンネル抜けると広幅員かつロングターンのダウンヒル。調子乗っちゃうと最後に改良前のヘアピン待ち受けてるのでご注意ください。

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 真っ直ぐでヒマな湯の沢トンネル、縮尺縮小したナビ画面を見て思いついた。
 そうだ!、大仁田ダムに逝ってみよう。ドン突いたK93県道下仁田臼田線を少しだけ西進し大仁田川を遡上するローカル道に乗り換えた。1.5kmほど遡上した大仁田は大きな集落。南牧川に沿う集落と同じように養蚕をしていたと思われる家屋が多い。そこを過ぎると林道の雰囲気。それもそのハズ、仰ぎ見る大仁田ダム付近は御荷鉾スーパー林道と重用区間になってる。そうそう、数多くの倒木や洗い掘れで難儀した御荷鉾スーパー林道・最西端区間、通行止になってました。

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 人の気配ない大仁田ダム到着。大仁田ダムのあゆみによれば、「重力式コンクリートダムとして高さ54.4m、総貯水容量437,000㎥、有効貯水容量283,000㎥で洪水調節、既得用水の安定化・河川環境の保全、水道および雑用水の補給を目的とする」とありました。人の性でしょう、巨大構造物、半島の先っぽ。なぜかわかりませんが逝きたくなりますよね。

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 最終目的地を妙義山道路と決め大仁田ダムを背にピストン。登坂時は気にならなかったのですが、セカンドでも速度を殺せないほどの激坂でした。南牧川が鏑川に合流する地点、K45とK172も接続するのですが、過去数回接続方法が変わってる気がする。そうそう、近所ぢゃ600円で山積みされてる除菌アルコール、「緊急入荷¥1,500円」のPOP見て驚いたぁ。

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 乗り換えたR254逝くとまた雨に…
 小坂川を遡上するK51県道松井田下仁田線に繋ぐと本格的な雨模様、しっとり色濃くなった緑、墨絵のような山も好きだけど、今ぢゃないでしょ。小坂川のままK196県道上小坂四ツ家妙義線に繋いでも変わらぬ雨。中之嶽神社の標高は800m弱、雲に入らなきゃいいなぁと希望的観測も虚しくガスってきた。伸び放題の雑草がでしゃばりイン側が見にくいのも困る。でもって、なんも見えない中之嶽神社駐車場に到着。好天なら屏風絵のような妙義が背景になるのに360度乳白色ぢゃ撤収あるのみ。雨はともかく一層視界悪くなったダウンヒルを愉しむことなくやり過ごし、松井田妙義ICから上信越道の人になりました。

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■オールズモビル「Oldsmobile」


Oldsmobile

 2004年までGMの保守的中級ブランドとして生き残ったかっての自動車メーカー。そう言えば、かってのアッパーミドルにもてはやされたビュイック・ブランドや、若年層をターゲットにしたスポーティブランド、ポンティアックも2010年に幕を閉じた。ピックアップトラックを含めた小型トラックの市場規模が800万台に迫るアメリカのマーケットは摩訶不思議ですね!



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■全行程(GPS):約362km/最高高度(GPS):約738m
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