2019年11月2日

台風傷跡残る奥多野巡回

 9月上旬はコンパクトながらパワフルな台風15号「ファクサイ」、10月上旬には大型台風19号「ハビギス」襲来。関東甲信越、東北地方に甚大な被害をもたらした。あれから二週間、大雨に関する情報少ない奥多野を巡回してみた。

Alpine A110

 平常時と比較しやすいよう、いつもの奥多野ルートで巡回予定。運良く通行止めにブチ当たらなければ八ヶ岳でも訪ねようと、星の見えぬ中央道に繋いだ。えぇ〜!、八王子ICからT169に乗り換えたしょっぱな、戸吹町南でまさかの通行止め。係員の指示に従いT176、東秋留橋で秋川を渡ることになった。常用ルートに復帰後、いつもと路面が違うのに気づいたのは梅ケ谷峠。いまだに残る藻屑はしょうがないにしても飽和した土壌の水だろうか、路面を川のようになって流れるところが複数箇所あった。

 次に続く通行止めはT45、軍畑大橋南で係員の指示に従った。もっともここで分岐し多摩川渡るのはルーティーンだったりします。小沢峠で県境をパスし乗り換えたK53、入間川の最上流域に沿いながら遡上。いつもなら川遊びの看板似合う清流が茶色の濁流になってたのには驚いた。

Alpine A110

 入間川を離れると山伏峠のお出ましです。
 降雨だったワケぢゃないのにウエット路面に変わるのは梅ケ谷峠と同じ。散らばる藻屑も路面を流れる水の量も増え、とても峠道を愉しむどころぢゃなかった。

Alpine A110

Alpine A110

 次の通行止めは荒川に架かる秩父ハープ橋を渡った先、ミューズ公園北口に繋がる取り付け道路でした。やむを得ず少しばかり荒川を遡上し、K209で小鹿野を目指した。迂回で抜けた長尾根峠、ホントに短距離ですがちょっとだけスリリングだったね。なりゆきで小鹿野の旧道を往き、古い町並みを愉しみ、K37、K71と繋ぎ相棒の軽い鼻先を土坂峠に向けた。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 峠道近くなると路面はウエットに変わり路肩が泥色に染まりだす。登坂途中、路肩崩落箇所があり片側通行、峠道手前にあった大型車通行止めの看板に納得。群馬県側降坂区は藻屑が一段と多くなり路面を流れる水の量もハンパない。とてもワインディングを愉しむどころの話ぢゃなかった。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 ドン突いたR462、今度は神流川に沿いながら遡上します。ここも川遊びやキャンプなどアクティビティ盛んな沿線。その神流川、見たことないほど川幅広がり茶色い濁流になってた。万場の集落と中里の集落除き改良進んだ快走カントリーロードですが、ちっちゃな法面崩落や沢からの土砂流入が散見され路肩に泥の残るところも多かった。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 さぁ、運命にの分かれ道となる楢原に到着!
 通行止めの看板見ると、十石峠に向かうR299、迂回路の林道矢弓沢線経由しても、その先で土砂流出による通行止めと言う。もうひとつの選択肢、塩ノ沢川を遡上するK45も土砂流出で通行止め。GoogleMapの交通情報で下仁田方面に逝けそうもないのは半分承知してましたが、ぶどう峠に向かうK124まで土砂流出で通行止めとは知らなかった。と言うよりGoogleMapの交通情報ぢゃ通れない表記解消されてたのに(>_<)

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)
 八ヶ岳に向かう手立てがなくなってしまったぢゃないか!

Alpine A110

 しょうがない…
 気になってたのに逝けてなかった上野ダム(神流川上流にあるダム)を訪ねようと相棒の鼻先を南に向けた。ちなみに下流域には首都圏の大きな水がめ、下久保ダムがあります。台風当時、緊急放流うんぬんで盛んに報道されてたのを思い出す。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 乗り入れたK124、続いて「しおじの湯」手前から分岐するダム取り付け道路、沢からの土砂流入、法面崩落、路面損傷、排水不良の路面水浸しなど、かなり厳しい状況。でもって、ダムにさえたどり着けず、虎王トンネル手前で通行止めゲートにブチ当たった。簡易通行止めゲートからも尋常ぢゃない被災現場見えたので、徒歩で近くまで逝って驚いた。それは怪物に捻られたかのごとくアスファルト路面がぐちゃぐちゃになってた。ちょっと何がどうなってるのか分からない!

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 結局どこにも抜けられず、袋小路になってしまったR299をピストン。
 う〜む、ワインディング親爺と同じ、通行止めの情報確認しなかったのか、それとも通行止めで交通量少ないと読んだのか、多めのロードゴーイングバイク達とすれ違った。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 最後の奥多野リサーチは中里から分岐する志賀坂峠です。神流川を渡った先にわずかに残る狭小区、改良工事始まったのでしょうか、片側交互通行規制そして大型車通行止めになってた。片側通行規制シグナル、ポールポジションで待ってるとフロントローならぬ、後ろに並んだのはチャキチャキのS660!、あおられちゃイケないとキョウイチ、Aペダル蹴飛ばした。路面が川になってたらどうしようと不安でしたが、幸か不幸か峠区間最後を除けば障害なく、ポールトゥウィンで駆け抜けられた(^^)

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 スマホの緊急速報に驚かされることありましたが、都内にいると大風や大雨の爪跡を見かけることなかった。しかし、訪ねた秩父山地の山間ぢゃ、大雨で被災し大きな影響受け、いまだに通行止め続いているのを目の当たりにしました。

Alpine A110

 ご当地に限らず、大風、大雨で被災されたみなさん、そして被災した山道や峠道たちに心よりお見舞い申し上げます。また、1日も早い復旧復興を願っています。

■全行程(GPS):約325km/最高高度(GPS):約775m
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