2019年6月1日

新緑、峰走る栃木路

 令和はじめての国賓、トランプ大統領訪日に合わせたワケぢゃありませんが、iPad miniに載せたスマホナビの実用度を検証しようと、塩原、那須界隈の山道とカントリーロードを巡ってきた。

Alpine A110

 平成と令和にまたがった10連休、みなさん出掛けまくった反動なのか連休翌々週に訪ねた「初夏の山梨、静岡山道ドライブ」高速道のリエゾンガラガラだった。その流れを引き継いだのか、北進する東北道も走り放題ぢゃないか。真夏日の予報も矢板ICでゲートくぐると爽やか至極。いつもの珈琲ルーティーン済ませ相棒の軽い鼻先を八方ヶ原(はっぽうがはら)に向けK57に乗り換えた。この季節の八方ヶ原、ネイチャリスト憧れるレンゲツツジ群生地があります。しかしながら、かの地へ向かう道中はタフでロングなワインディング。県民の森分岐を過ぎると本格的な山道のお出まし。クルマもヒトも慣らしを終え信頼関係も深化。クイックかつ正確なステアを操りリズミカルなターンをバックミラーに追いやる作業はワインディングの真骨頂、まさに人馬一体!。残念だったのは改良終わった区間の経年劣化が気になったこと。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 塩原側の目立たない塗色の規制ゲートすぎると未改良狭小ダウンヒルに姿を変え塩原温泉に繋ぎます。でもって、規制ゲート先で分岐する林道塩原新湯線に乗り換えた。同林道は民有林道ですが緩めのターンで繋ぐ完全2車線路。かっての緑資源機構関与の基幹林道を彷彿させる。さすがに距離短く愉しむまもなく、日塩道路にドン突きます。

Alpine A110

 乗り換えた日塩もみじライン(K19)は紅葉で名を馳せる観光道路。もみじなら紅葉のみならず透けるような新緑も魅力です。瑞々しい新緑がウインドスクリーンいっぱい広がる高原路、たいへん気分よろしゅうございます。途中接続した関係で登坂した気分なくロングミドル、ミドルロングなターンを繰り返すうちミドルショート主体の降坂区に突入。ヘアピンも多くありますが、いづれもミドル気味、C63とはちがい、蝶のように舞い、蜂のように刺す感覚。ヒラリヒラリとターンをバックミラーに追いやる作業、よろしゅうございますねぇ。営業時間前の鬼怒川側料金所を通過、これまたたいへん気分よろしゅうございます。脳内計画は大笹牧場を経由し第二いろは坂を駆け上がり金精峠を越え、上州へ馳せ参じるつもりだったのですが、

 なんとゆうことでしょう!
 ホットな軌跡のこる日塩もみじラインを駆け上がってるぢゃないか。

 ピストン林道ならやむをえませんが、完抜けの観光道路をピストンするなんてたいへん珍らしゅうございます。営業時間前の塩原側料金所通過した路側帯で緊急作戦会議を招集した。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 でもって、日塩もみじラインから分岐し元湯温泉に向かう白い道を逝ってみた。塩原近郊の温泉ゆえリアル1車線はないだろうとだろう運転。思ったとおり広くはないけど2車線路、思ったとおりぢゃなかったのは、しっかりワインディングしてたことと温泉宿が見当たらなかったこと。帰って調べたら温泉宿は脇道入ったところでした。そうそう、温泉へ向かうナビに表示されたの白い道、塩原市道元湯線らしい。最後は塩原バレーラインにドン突きミッション終了。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 続いて上塩原から旧道に乗り継ぎ箒川を渡河し塩那道路にトライ。同道の正式名称は県道中塩原板室那須線。自衛隊協力の下、パイロット道まで造ったのに今は廃道化を進めてる。うっ、ゲート閉まってる!

 んもう〜、時間規制あったのを忘れてた(>_<)
 二度目のピストン、理由が情けなく気分よろしゅうございません。

 箒川に沿う旧道の温泉街からR400に復帰。関谷北でK30に乗り換え次のミッション、深山ダムに向かった。同ダムを繋ぐ栃木・福島県道369号黒磯田島線は名前のとおり黒磯と福島県の田島を繋ぐ県道ですが、県境付近は通行困難なため通年通行止め措置がとられ、路線名として機能してない。板室温泉近く、K266との重用区間になる幸乃湯温泉を過ぎるとワインディングのお出ましです。ダムへの取付道路につき離合困難な狭小区間もなく新緑峰走る山道、たいへんよろしゅうございます。突然視界ひらけるとそこは深山ダム、天端道をわたると深山湖の左岸道、見えそうで見えない深山湖沿いを通行止めゲートまで逝ってみた。そのゲート先は、大川に沿う通年通行止めの大川林道です。これで三度目のピストン・コンプリート。

Alpine A110

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深山湖

Alpine A110

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 K266との重用区間までダウンヒル。続いて相棒の鼻先向けたミッションは深山園地。栃木県道266号中塩原板室那須線をヒルクライム。さぁ、お気づきになった方も多いと思います。同道は二度目にピストンした塩那道路の那須側通行可能区間です。ここまでに走った山道、どこも週初めに降った大雨の影響が残り同道も折れた小枝が路面に散乱してた。ここを訪ねるのは約三年ぶり。広くはありませんがときおり視界の開ける2車線路、視界開けると峰走る新緑望め、たいへんよろしゅうございます。そんなワインディングも幅員縮小の告知板が目に入ると終点は近い。1.3車線路程度で離合不可、駐車スペースが見えると唐突に通行止めゲートが現れる。ゲートには「遊歩道入口→」、「この先、ヒトも入ることを禁じた告知」があったと記憶してます。これで、四度目のピストン・コンプリート。きた道を戻るのはイマイチな気分ですが、登坂と降坂ぢゃ見える景色もターンも違う。それはそれで愉しめた。

Alpine A110

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Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 次のピストン・ターゲットはかって有料道路だった那須高原有料道路、ボルケーノハイウエイです。しか〜し、板室街道までもどると結構な交通量、しかもそこに逝くためには那須一番の観光地、那須湯本を通らにゃならぬ。でもって、板室温泉で湯船に浸からず作戦会議。その結果、山道ぢゃなくカントリーロード逝くことにした。市町村道と思われる白い道、これがけっこう雰囲気じょうず。K30、市町村道とつなぎ、りんどうラインと呼ばれる北那須広域農道に乗り入れた。同広域農道は黒磯を環状線のように周ります。那須本丸へ繋ぐ観光幹線K17をクロスするので期待してなかったのですが、先行車は1台、しかも追い越し可能のセンターラインぢゃありませんか。東北道をオーバーパスすると観光地の雰囲気なくなり走り放題、東北本線をオーバーパスすると、早苗まぶしいカントリーロードに姿を変えた。丘陵地らしいアップダウンも含めよろしゅうございました。

Alpine A110

Alpine A110

 わざわざ山道をハズしたのは黒羽を通りたかったから。その昔、よく通った那須界隈、那須山麓はもちろん黒羽や大田原にも思い出がある。深山ダムから流れる清流、魚資源豊富な那珂川に沿う黒羽、たしか簗場もあったハズ。その黒羽市街、国道沿いにも関わらず更地が目立ち街のコントラストが低く白っぽい。疲弊した旧市街特有の景色に変わってた。う〜ん、昭和は遠くなりにけり。思い出に浸れないまま、大田原の南を走るライスライン経由、西那須野塩原ICから東北道の人になりました。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

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Alpine A110

Alpine A110

 iPad mini、スマホナビを検証した印象を書いておきましょう。
 A110のインフォメーション、BOSH開発のMySpinプラットフォームに構築され、かの地ではNAVIも実装されます。Alpine Japonは国内発売前から日本版NAVIも開発中と明言してましたが、未だリリースされていません。今までの経緯からリリースされないんぢゃないかと感じてます。Megane IVのようにCarPlayやAndroid Auto実行できる環境ならノープロブレムなのにね。

 もとい!、セダンに比較すると上下に薄い執務室、猫の額のごとく密集したセンター操作パネルゆえ、スマホホルダならなんとか取り付けできますが、タブレットとなると難易度上がる。Webを徘徊しまくり良さげなアタッチメントを見つけた。本来のディスプレイ隠れてしまいますが、走行時の振動でガタつくこともなく好印象。iPad miniと言っても最新版ぢゃなく、2013年リリースのmini2、HTML5駆使した今のWebぢゃ閲覧もままならず、電子地図や電子書籍リーダーになり下がってたのを引っ張りだしてきた。Naviアプリはオフライン地図を実装する定番のNAVITIME、GPU能力足りないので描画遅めなのは我慢しましょう。通信環境持ってるだけに県道までの範囲で使うなならオービス、取り締まりエリア、渋滞、右折および左折専用レーン、一停の案内など普及価格帯ナビ以上の能力持ってると思われます。しかしながらワインディング親爺の出没する市町村道、林道、広域農道となると専用機に歯が立たない。林道や広域農道、400mスケールぢゃ細くて見にくい白い線!、スケール変えても幅員に応じた表示してくれず相当厳しい。バイパス的に新設された車道外側線付き完全2車線路でも県道ぢゃなきゃ同じく白い極細線!。最後に利用したライスライン(大田原広域農道・たて道)の場合、県道や市町村道と重用区間があり、どの道がライスラインなのか判別できず気を使ったし不安だった。そこで一計を案じ表記のしっかりしてるGoogleMap併用し急場をしのいだ。とは言え林道たちの棲む山奥ぢゃ圏外でGoogleMapも使いにくい。普通の人たちと使う環境違うので比較すること自体まちがってますが、林道や広域農道わかりやすいと思われるポータブルナビ専用機試したくなってきた。

Alpine A110
前面投影面積むしだらけ(>_<)
■全行程(GPS):約576km/最高高度(GPS):約1,269m
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